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実験報告2 2008年 夏休みの自由研究

2010年1月28日

仙台市 中学2年生 進藤翔太くん
■研究テーマ:広瀬川の水質調査
 (続報)
7jushou

◆2007年 夏(調査結果)
2007年8月13日(晴れ)に、2006年と同様に3ヶ所を調査しました。
さらに、8月17日(土砂降り)、 18日(土砂降りの翌日。曇り)、 19日(土砂降りの翌々日。曇り) の3日間を連続して調査して、雨による川のにごりの変化を調査しました。
2006年の曇りの日の調査と、今年の晴れの日の調査と、今年の土砂降りの日の調査を比べれば、天気による影響などがわかると思いました。
調査の様子
001
上流の透視度
002中流のCOD 003
下流のにごり

◆2008年 夏
2008年8月20日(曇り)に、2006年と同様に3ヶ所を調査しました。 
前日までの雨で川が増水していて、にごっていました。 2007年の写真と比べてもわかります。
天気による影響などを去年までの調査と比べられると思いました。
調査の様子
004
中流の増水状況
005
2007年の中流の水量
006
中流の透視度測定

調査方法: (調査ポイント)
上流:作並温泉の川辺の遊歩道を選びました。
中流:芋に会が行われる牛越橋を選びました。
下流:千代大橋(バイパスのところ)のたもとを選びました。
007
広瀬川の全体像と調査ポイント

調査項目:
  アユが住める水質 調査方法
COD 水中の汚れを表す目安のひとつ。 発色テスト
リン酸イオン 肥料成分のひとつ。び生物にも含まれる。魚などの生き物の栄養分になるが多くなりすぎると水の中の酸素が減ってしまい「アオコ」や「赤しお」の原因にもなる。生活排水のせいでふえることが多い。 発色テスト
しょう酸性ちっそ

あしょう酸性ちっそ
試験紙
透視度 水の透明度を表す。 自作した透視度計
(図2、図3)
pH 水が酸性か中性かアルカリ性かを表す。ふつうの川は中性。生活排水が流入すると酸性やアルカリ性になる。 試験紙
周りの自然の様子 人工の建物などが多いと、排水のために川が汚れる。 自分の目や耳で感じた
周りの音 水がきれいなら、昆虫の鳴き声がする。
水辺の岩の汚れ 長い時間をかけて、水辺の岩に水の汚れがついてくる。

4kawa
発色テストに使用した
水のチェック隊 川の水

008
自作した透視度計

009
100度(100cm)の透視度計に裁縫用メジャーを貼り付け目盛にした

◆2007年 調査結果 【( )内は2006年の結果
単位:mg/L 上流 中流 下流 アユが住める水質
(水産2級)
調査場所 作並温泉 牛越橋 仙台大橋  
調査日時 8月13日 15:20 8月13日 16:40 8月13日 17:30  
COD 2
(2)
6
(4)
8
(6)
上流は1以下、中流・下流は3以下
リン酸イオン 0.2未満
(0.2未満)
0.2
(0.2)
0.2
(0.5)
生物生息環境保全
0.09以下
しょう酸性ちっそ・あしょう酸性ちっそ 0
(0)
0
(1.1)
0
(11)
生物生息環境保全
1以下
透視度 66度
(30度以上)
56度
(30度以上)
50度
(30度以上)
(数値が大きい方が
透明な水)
pH 6
(6)
7
(7)
7
(7)
6.5~8.5
周りの自然の様子 自然が多い。サルの家族が川を渡っているのを見た。 近くを車が通る。 車が多く通る。人工物も多い。  
周りの音 セミが鳴いていた セミが鳴いていた 車の音ばかりだった  
水や岩の汚れ 無し 無し 水辺の岩にヘドロがついていた。
異臭がした。
 
(注)川にはリン、ちっそ水辺の岩にヘドロがついていた

◆2008年 調査結果 (8月17日、18日、19日、20日)
単位:mg/L 上流 中流 アユが住める水質
(水産2級)
調査場所 作並温泉 牛越橋  
調査日 8/17 8/18 8/19 8/20 8/17 8/18 8/19 8/20
天候 どしゃぶり くもり くもり くもり
(前日まで雨)
どしゃぶり くもり くもり くもり
(前日まで雨)
調査時間 12:30 12:40 12:40 12:30 12:30 12:40 12:40 12:30
気温 24℃ 21℃ 26℃ 24℃ 24℃ 24℃ 26℃ 24℃
湿度 98% 94% 90% 70% 97% 79% 79% 65%
水温 22℃ 22℃ 24℃ 22℃ 23℃ 26℃ 25℃ 23℃
COD 10 6 2 10 15 8 4 15 上流は1以下、中流・下流は3以下
リン酸イオン 1 0.5 0.2 2 2 2 0.5 3 生物生息環境保全
0.09以下
しょう酸性ちっそ・
あしょう酸性ちっそ
10 5 0 5 10 5.5 0 5 生物生息環境保全
1以下
透視度 25度 51度 69度 41度 19度 36度 57度 30度 (数値が大きい方が
透明な水)
pH 6 6 6 6 7 7 7 7 6.5~8.5

◆2008年 調査結果 (8月17日、18日、19日、20日)
単位:mg/L 下流 アユが住める水質
(水産2級)
調査場所 仙台大橋  
調査日 8/17 8/18 8/19 8/20
天候 どしゃぶり くもり くもり くもり
(前日まで雨)
調査時間 12:30 12:40 12:40 12:30
気温 26℃ 24℃ 27℃ 23℃
湿度 98% 71% 69% 62%
水温 25℃ 28℃ 27℃ 22℃
COD 20 15 8 20 上流は1以下、中流・下流は3以下
リン酸イオン 5 2 0.5 5 生物生息環境保全
0.09以下
しょう酸性ちっそ・
あしょう酸性ちっそ
11 11 5.5 10 生物生息環境保全
1以下
透視度 10度 29度 46度 17度 (数値が大きい方が透明な水)
pH 7 7 7 7 6.5~8.5



◆◆◆2006年から2008年の調査結果をグラフにまとめました◆◆◆
graph001
CODの変化
graph002
透明度の変化
graph003
りん酸の変化




■調査を通じて感じたこと:
広瀬川の水質調査をしてみて、晴れの日、雨の日、曇りの日すべてで、上流から下流にいくにつれて、水が少しずつ汚れていくのが分かりました。
“川の周辺の人口が多くなるにつれて川は汚れているような気がします。しかし、思ったよりも水がきれいだと思いました。
透視度も、今年は透視度計をパワーアップして調査しましたが、意外とよく見えて、おどろきました。中流でもアユをつる人を見ました。広瀬川は、中流まではアユが住むことができるようです。
下水道が普及していなかったころは、生活排水が広瀬川に流れこんで、非常に汚れてしまい、悪臭がしたそうです。その後、広瀬川をきれいにする対策がとられてきました。
どしゃぶりの日は、上流から下流まで、水が汚れています。この汚れは、山の土が溶け出して泥水になってしまったからだと思います。 翌日には、上流から中流はだいぶきれいになりました。翌々日には、上流から下流まで、晴れた日と同じようにきれいに回復していることがわかりました。 一度雨がふると、2日ほどかかってきれいな水にもどるようです。
しかし、どしゃぶりのときの川の汚れは、自然の土によるものです。人間の生活排水や工場の排水が川に流入してしまうと、かんたんにはきれいにならないかもしれません。
この調査だけではわからない川の汚れもあると思いますが、ぼくたちは、大切な広瀬川を汚さないように気をつけながら、ピクニックや芋煮会、キャンプで利用していきたいと思います。ぼくたちの子どもも、広瀬川で川遊びができるように大切にしたいと思います。
“人々が川を汚していると思うととても悲しくなります。”
これからは川を汚さないようなアイディアを考えるのがぼくたちの重大な宿題だ、、、と思いました。