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1台で5役の優れもの!? ガラスチューブオーブン(クーゲルロール)のご紹介

2025年10月17日

皆様はガラスチューブオーブンをご存じでしょうか?知る人ぞ知る装置なので意外と知らない人は多いと思います。
実は、1台で5役(蒸留・分留・濃縮・乾燥・昇華)をこなせる便利な装置です!
ガラスチューブオーブンが皆様のご実験のお役に立てれば幸いです。

ガラスチューブオーブンとは・・・

本製品はサンプルの蒸留・分留・濃縮・乾燥・昇華を減圧下で行うことができる装置です。ご用途に合わせて部品を交換することで幅広い実験に対応が可能です。
ガラスチューブオーブンは大きく分けて蒸留・分留・濃縮が可能な回転加熱型と乾燥・昇華が可能な乾燥型があります。

 

回転加熱型
微量サンプルの「蒸留」「分留」「濃縮」を行うことができます。試料球に入れたサンプルを回転させながら減圧加熱を行うことで効率よく溶媒を飛ばすことが可能です。またクーリングユニットにドライアイスや氷を入れ、冷却球を冷やすことで、留去したサンプルの回収も可能です。
■ポイント
①エバポレーターでは難しい分留を手軽に行うことができます。
②使用するコンセントが1つのみです。
試料球 冷却球 クーリングユニット
乾燥型
乾燥型は簡単にいうと「小型の真空加熱乾燥器」です。乾燥管にサンプルを入れ、真空下で加熱を行い、乾燥させます。乾燥剤(シリカゲル)を乾剤フラスコに充填することで効率を向上させることができます。
■ポイント
ガラス管自体を加熱している為、サンプルの視認性が高く、状態変化の確認がしやすいです。
 
乾燥管 乾剤フラスコ

 

昇華精製型
乾燥型に昇華冷却管を組み合わせることで昇華物質の精製が可能です。

冷却水を流した昇華冷却器を乾燥管に差し込み、乾燥管に入れたサンプルを加熱します。
サンプルに含まれる昇華物質のみ昇華して、昇華冷却管に捕集される仕組みとなっております。

■ポイント
手軽に昇華精製の作業ができます。
昇華冷却器

 

ガラスチューブオーブンGTO機種紹介

 

GTO-200
■対応可能な実験

■特徴

  • GTOシリーズで最もコンパクト。
  • 200℃加熱可能。
  • 乾燥管を抜き取ることが可能で、グローブボックスに入れることができる。
■こんな方におすすめ

 

 

GTO-1000
■対応可能な実験

※乾燥・昇華は別途オプションが必要

 

■特徴

  • シンプルな機構で扱いやすい。
  • 250℃迄加熱可能。
  • 10mLのサンプルを蒸留、濃縮。
■こんな方におすすめ
  • 少量の蒸留、濃縮をしたい方
→「GTO-1000」詳細はこちら

「GTO-200」詳細はこちら

 

GTO-2000/3000

 

 

■対応可能な実験

※オプションによる変更が必要
※GTO-2000/3000は乾燥型と回転加熱型を選択してご購入頂けます。
■特徴

  • GTO-200/1000より高温の350℃での加熱が可能。
  • 昇温プログラム運転が可能。
  • 異常発生時の運転停止、各種エラー表示・警報機能内蔵。
■こんな方におすすめ
  • 350℃迄加熱したい方。

 

GTO-2000

  • 10mLの蒸留が可能。
  • 乾燥管の容量:280mL
GTO-3000
  • 30mLの蒸留が可能。
  • 乾燥管の容量:920mL
  • GTO-2000より強力なヒーターを使用(約800W)
→「GTO-2000」詳細はこちら
→「GTO-3000」詳細はこちら

「GTO-200」

 

詳細はこちら

 

POINT:こんなこともできるGTO
■ CASE1:試料球のスケールUP
10mL/30mLでも足りたいそんな方に・・・
 
■ CASE2:乾燥型を傾けて使用
オプション品のフリーロックブロックを使えば45度傾けられ、
サンプルの仕込み量をUP!
 
■ CASE3:乾剤フラスコの大きさ変更
グローブボックスに入れたいけどパスボックスに入らない・・・

 

 

 

各種デモ器もご用意しておりますので、お気軽にご相談ください!