広瀬川の流域は、上流は空気と水がとてもきれいで虫の声が聞こえ、2006年にはサルも見ました。
中流では川底の藻がついていて、虫の声はあまりきこえませんでした。下流では川底の石にヘドロが付いていました。
広瀬川の水質調査をしてみて、晴れの日、雨の日、曇りの日すべてで、天候の影響をうけつつ、上流から下流にいくにつれて、水が少しずつ汚れていくのが分かりました。川の周辺の人口が多くなるにつれて川は汚れているように感じます。しかし、思ったよりも水がきれいだと思いました。
透視度計を年々パワーアップして調査しましたが、意外とよく見えて、驚きました。中流でもアユを釣る人を見ました。広瀬川は、中流まではアユが住むことができるようです。
どしゃぶりの日は、上流から下流まで、水が汚れています。この汚れは、山の土が溶け出して泥水になってしまったからだと思います。どしゃぶりの日の翌日には、
上流から中流はだいぶきれいになりました。翌々日には、上流から下流まで、晴れた日と同じようにきれいに回復していることがわかりました。一度雨がふると、2日ほどかかってきれいな水にもどるようです。
しかし、どしゃぶりのときの川の汚れは、自然の土によるものです。人間の生活排水や工場の排水が川に流入してしまうと、かんたんにはきれいにならないかもしれません。この調査だけではわからない川の汚れもあると思いますが、 ぼくたちは、大切な広瀬川を汚さないように気をつけながら、ピクニックや芋に会、キャンプで利用していきたいと思います。ぼくたちの子どもも、広瀬川で川遊びができるように大切にしたいと思います。人々が川を汚していると思うととても悲しくなります。
これからは川を汚さないようなアイディアを考えるのがぼくたちの重大な宿題だ、、、と思いました。
今年は調査項目を増やしてみました。上流から下流にいくにつれて結果が大きく変化しない塩化物イオン濃度に驚きました。広瀬川全体にわたって、本来の姿のような気がします。
4年間を通して広瀬川の定点観測をしてきましたが,下流でも透視度が高く、まだまだきれいな川だと思います。仙台市を代表する川なので、これからも、いい水質を保っていければいいなと思います。
広瀬川沿いに生活する市民や川沿いの事業者は、日々、広瀬川の清流を守る条例の規制をうけて活動しています。その一方で、芋煮会などのレジャーとして広瀬川を利用する市民も、清流を守る意識をもたなければ、きれいな広瀬川を未来に残せません。