ローボリウムエアサンプラーのご紹介!
2023年09月27日
空気中の粉じんなどを捕集する際に使用されるエアサンプラーですが、吸引可能な流量範囲によりミニポンプ、ローボリウムエアサンプラー、ハイボリウムエアサンプラーに大別されます。
その中で、中流量(5L~30L程度)の流量範囲のサンプリングに使用される、ローボリウムエアサンプラーについてのご紹介です!
その中で、中流量(5L~30L程度)の流量範囲のサンプリングに使用される、ローボリウムエアサンプラーについてのご紹介です!
ローボリウムエアサンプラー
ローボリウムエアサンプラーは、作業環境測定や有害大気汚染物質測定、アスベスト測定などの大気測定の分野において広く使用されているエアサンプラーです。
ひとえに大気測定といっても、測定点や捕集時間、流量など各測定において法令で規定されているサンプリング条件が全く異なりますので、それぞれのサンプリング条件に適したローボリウムエアサンプラーが必要となります。
そのため、当社では特徴の異なる3種類のローボリウムエアサンプラーを取り扱っており、以下に各機種の仕様や特徴をまとめました。サンプラー選びの参考にご覧ください!
ひとえに大気測定といっても、測定点や捕集時間、流量など各測定において法令で規定されているサンプリング条件が全く異なりますので、それぞれのサンプリング条件に適したローボリウムエアサンプラーが必要となります。
そのため、当社では特徴の異なる3種類のローボリウムエアサンプラーを取り扱っており、以下に各機種の仕様や特徴をまとめました。サンプラー選びの参考にご覧ください!
ローボリウムポンプLVS-30型
測定時に移動が多い“作業環境測定”にオススメ!
- 小型軽量で持ち運びが容易
⇒バッテリー込みで本体重量が約2.3 kgと非常に軽量 - サンプリング条件を5つ記憶可能
⇒測定時間や流量の設定が1回ボタンを押すだけで変更可能 - 定流量機能付き
⇒ろ紙の目詰まりに伴う負荷増による流量低下を自動で防ぎます
ローボリウムポンプ LV-40BW型
長時間の“大気環境測定”に最適!
- 広範な流量範囲、高い負圧耐性
⇒最大40 L/minまで吸引可能で、圧力損失に強い - 長時間の測定
⇒バッテリーを3台連結可能で、24時間以上の測定が可能 - 定流量機能付き
⇒ろ紙の目詰まりに伴う負荷増による流量低下を自動で防ぎます
吸引ポンプ SIP-32L型
安価で最低限の機能があればよいという方にオススメ!
- 定流量機能等の付加機能がないため非常に安価
⇒他2機種と比較して、価格が1/3~1/5程度 - 小型軽量
⇒小型で取っ手が付いており、持ち運びが便利 - 静音タイプ
⇒動作音が非常に静かで、周囲への影響が少ない
※流量を見たい場合は、別途流量計をご用意ください.
3機種の仕様比較表
LVS-30型 | LV-40BW型 | SIP-32L型 | |
---|---|---|---|
吸引流量 | 5~30L/min | 5~40L/min | ~40L/min |
定流量使用範囲 | 5.0L/min:0~30kPa 10.0L/min:0~20kPa 20.0L/min:0~16kPa 30.0L/min:0~8kPa |
5.0L/min:5~35kPa 10.0L/min:0~35kPa 20.0L/min:0~22kPa 30.0L/min:0~12kPa 40.0L/min:0~6kPa |
最大吸引圧力:27kPa ※定流量機能はついていません |
内蔵流量計 | 差圧式 | マスフローセンサー | なし |
電源 | AC電源 専用Li電池 |
AC電源 専用Li電池 |
AC電源 |
バッテリー使用 連続動作時間 |
5.0L/min:約21時間 9.6L/min:約21時間 10.0L/min:約16時間 20.0L/min:約8時間 |
9.6L/min:約24時間 15.0L/min:約19時間 30.0L/min:約11時間 ※BU-24L 1台の時 |
― |
換算流量 | 0,20,25℃ 1気圧換算 |
0,20,25℃ 1気圧換算、実流量 |
― |
寸法 | 168(W)×228(D)×111(H) | 200(W)×200(D)×285(H) | 150(W)×205(D)×177(H) |
質量 | 本体:約1.7kg バッテリー:約0.6kg |
本体:約5kg バッテリー:約3.5kg |
約5kg |
定流量機能とは?
サンプリング
~なぜ定流量機能が必要なのか?~
作業環境測定、大気環境測定など、大気中の測定対象物質の含有量は“質量濃度(mg/m3)”や“体積濃度ppm(m3/m3)”にて評価されるため、捕集した空気量を正確に求められないと測定対象物質の評価に誤差が生じてしまいます。
正確な捕集空気量を算出するためには、負荷増による流量低下の影響を受けず、サンプリング開始から終了まで吸引流量が常に一定でなければならないので、この定流量機能が必要になってくるということです。
正確な捕集空気量を算出するためには、負荷増による流量低下の影響を受けず、サンプリング開始から終了まで吸引流量が常に一定でなければならないので、この定流量機能が必要になってくるということです。
サンプラーの流量校正
サンプリング中の流量を一定にすることはもちろん大事なのですが、正確な吸引流量でサンプリングするため、流量の確認を行うことが大事です。また、サンプリング前の流量確認だけでなく、FCシリーズを使用することで現場での流量校正が簡単に行えます。
そんなサンプラーの流量校正や流量の確認に欠かせない基準流量計をご紹介いたします!
そんなサンプラーの流量校正や流量の確認に欠かせない基準流量計をご紹介いたします!
基準流量計 FC-L1型
- ■“自動校正機能付き”
当社のサンプラーと専用ケーブルで接続するだけ!
操作不要で自動で流量校正が完了します! - ■“乾式流量計”
測定に液体を用いないため、機器の操作・管理が簡単!
温度、気圧の各値を表示でき、圧力損失の確認にも使用可能! - ※測定流量は基準状態(25℃1気圧、20℃1気圧、0℃1気圧、実流量)への補正が自動で行われるため、表示される流量をそのまま基準流量として使用できます。
気中有害物質濃度の誤った評価は、有害物質を扱う方々の健康状態に大きな影響を与える可能性がありますので、定期的に流量校正を実施し正確なサンプリングを行うことを心がけましょう!