2023（令和5）年12月26日に「水質汚濁防止法施行令及び建築基準法施行令の一部を改正する政令」および「下水道法施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されました。

環境省　https://www.env.go.jp/press/press_02611.html

国土交通省　https://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo13_hh_000545.html

また、2024（令和6）年1月25日に「水質汚濁防止法施行規則等の一部を改正する省令」が公布されました。

環境省　 https://www.env.go.jp/press/press_02672.html

 

■改定箇所

法令	該当箇所	改定前	改定後
水質汚濁防止法施行令	（水素イオン濃度等の項目）第3条第1項第11	大腸菌群数	大腸菌数
建築基準法施行令	（法第31条第2項等の規定に基づく汚物処理性能に関する技術的基準）第32条第1項第2号	大腸菌群数 1立方センチメートルにつき3,000個以下	大腸菌数 1ミリリットルにつき800コロニー形成単位以下
排水基準を定める省令	第1条別表第2	大腸菌群数 許容限度日間平均3,000（単位 1立方センチメートルにつき個）	大腸菌数 許容限度800CFU（コロニー形成単位）/mL
下水道法施行令	（放流水の水質の技術上の基準）第6条第1項第2号	大腸菌群数 1立方センチメートルにつき3,000個以下	大腸菌数 1ミリリットルにつき800コロニー形成単位以下

 

■改正の経緯・背景

環境基本法（平成５年法律第91号）に基づく水質汚濁に係る環境基準のうち、生活環境の保全に関する環境基準の項目とされていた「大腸菌群数」は、その指標性が低いことが指摘されていました。より簡便な大腸菌の培養技術が確立されたことから、同項目については、より的確にふん便汚染を捉えることができる衛生微生物指標である「大腸菌数」に令和４年４月に見直されました。
こうした環境基準の見直し状況を踏まえ、公共用水域の水質の汚濁を防止するため、排出水の水質に関して「大腸菌群数」を定めている上記の政令に関し、「大腸菌数」に見直す改正が行われました。

■今後の予定

2025（令和7）年4月1日（火）　施行

 

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参考：環境省　水質汚濁に係る環境基準　付表10　大腸菌数の測定方法

 

 

 

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