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合成反応装置(CP-300シリーズ) 特注事例のご紹介

2022年10月07日

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合成・反応装置 ケミストプラザ CP-300シリーズは、新規反応の研究やスケールアップのための反応条件の検討に適したシングルタイプの反応装置です。通常、容量120mL~1Lのガラス反応容器に対応でき、高温仕様や加圧仕様にも変更できます。それ以外でも、様々な特注仕様に応じることが可能です。このページでは、そんなケミストプラザ CP-300シリーズの特注事例の一部をご紹介いたします。

 


特注事例①内温制御及び冷却水・粘度リミッター仕様
【装置概要】
CP-300 300℃ブロックと制御部をベースに、上部撹拌、リミッターユニット、電動バルブで構成。終夜運転を前提として、回転異常と過昇温に対し、安全機能を強化しました。

お客様からのニーズ

①終夜運転を前提に、無人でも温度と粘度に異常があれば反応を止めたい
②サンプルの液温を制御したい
③ガラス破損時の被害を最小限に留める対策
④加熱ブロック部保護カバーの薬品耐性向上

ニーズへの回答

①温度をモニタリングし、設定した上限を超えると電源を遮断するとともに冷却水が加熱ブロックへ供給され、温度を下げる安全機能を搭載。トルクリミッターで回転異常にも対応。
②内部温度センサーによる液温制御に対応
③ガラスは全て破損時の飛散防止コーティング(フッ素樹脂系コート)
④加熱ブロック部保護カバーは、上板及び側面をPTFE、前面をガラスに変更。


特注事例② プロペラ攪拌1L加圧仕様
装置概要
CP-300制御部と加熱ブロックマルチタイプを利用して、容量1Lの加圧容器をプロペラ攪拌で使用できる特注装置です。

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お客様からのニーズ

①コンパクトに卓上で使用したい。
②1L 0.6MPa程度までの加圧試験(オートクレーブ)が可能な装置が欲しい。
③上部撹拌で回転の様子が確認できるよう貫通式にしたい

ニーズへの回答

①設置面積は160×350mmでドラフトにも設置可能
②0.6Mpa程度の加圧が可能。
※撹拌機のメカニカルシールの耐圧限界による
反応容器はセパラブルフラスコタイプでガラス内筒容器1Lに対応。

③撹拌機はお客様のサンプルに適したトルクの機種を選定

※大気圧下でのプロペラ攪拌仕様も対応可能です。(下記画像参照)
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特注事例③内温制御ユニット

・内温温度コントローラー

概要

CP-300に、内温制御ユニットを接続することでサンプル温度での制御が可能になります。ヒーター温度に上限を設け、PID制御にてヒーターを自動調節。大きくオーバーシュートさせたくないサンプルに有効です。CP-300本体をお持ちの方はこの装置を追加するだけで可能です。
デモ機の貸出対応可。

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・カスケード制御装置

概要

CP-300に、制御ユニットを接続することでサンプル温度での精密制御が可能になります。サンプル設定温度に対して±0.2℃程度で制御が可能です。
※サンプルや使用環境によっては変動する場合があります

貴重なサンプルの精密制御にお勧めです。

 

 


特注事例④120mL反応容器2個掛けタイプ(300℃加熱ブロック付)

装置概要

本体制御部と300℃加熱ブロック(1L反応容器タイプ)を利用して、120mLのセパラブルフラスコ反応容器を2個セットした特注装置です。

お客様からのニーズ

①120mLの容器を一度に2個セットしたい
②300℃までの昇温スピードを速くしたい
③温度センサーは金属以外の材質を希望
④減圧下で反応させたい

ニーズへの回答

①1L加熱ブロック部に120mLの容器が二つ入るアダプターを作成
②ヒーター容量を上げ、温度上昇スピードを短縮
※冷却水を利用し、高温反応から素早く冷却
③温度センサーはセラミックコートし、接液部をセラミックに
④ガラスコックで減圧対応

他にも特注事例はたくさんあります。CP-300特注事例カタログはこちら!