分注器シリーズ FAQ
分注器とガラス体積計(ホールピペットなど)との用途の違いは何ですか。
ホールピペットなどのガラス体積計は精度が高いため、精密な分注に適しています。繰り返し分注を行う場合には分注器が適しています。また微量の分注(マイクロリットル単位)にも適しています。精度と分注量、繰り返し作業の内容から選定します。
柴田科学の分注器には、どのような分注方式がありますか。
ポジティブディスプレイスメント式とエアディスプレイスメント式があります。
ポジティブディスプレイスメント式とはどのようなものですか。
ピストン内に直接液体を吸い上げる方式です。比較的粘度の高い液体の分注に適しています。(当社の主な商品:リビューレット、フィックスアレット、ボトルトップディスペンサー、ハンディーペッターなど)。
エアディスプレイスメント式とはどのようなものですか。
ピストン内の空気の出し入れによって液体を吸引・排出する方式のため、ピストン内に液体を入れないのでピストン洗浄の必要性がありません。(当社の主な商品:デジフィットマスター、デジフィット、マクロピペット、ライトフィットピペットなど)。
ハンディータイプの分注器のチップの材質は?
主に、PP(ポリプロピレン)製です。また一部にガラス製のものもあります(ガラスデジフィット)。使用する溶液に対しての耐性に注意して使用してください。
精度良く分注するには、どうしたらよいのでしょうか。
分注器本体の温度を室温や液温にそろえるようにしてください。またハンディータイプの分注器は、長時間握っていると体温で温まって体積が変わってしまいますのでご注意ください。チップはしっかり取り付けてください。取り付けがゆるいと吸引・排出が不十分になります。
オートクレーブをかけることは出来ますか。
デジフィットAU、デジフィットマスター、リビューレット、ボトルトップディスペンサーがかけられます。※チップのみかけられるタイプもあります。
ハンディータイプの分注器のメンテナンスで注意することは何かありますか。
内部にOリングやシールリングを用いたモデルは、消耗品として交換が必要となります。※内部の部品交換や分解できないモデルもありますので、詳細はお問い合わせください。