動物・環境試験装置

TAQUANN直噴式全身吸入装置

本装置の発生方法はカートリッジに試料を装填し全量噴射するものです。発生ロスが少なく少量のサンプルでも試験が実現します。
国立医薬品食品衛生研究所が開発した高分散処理法(TAQUANN法)に最適化した吸入実験装置です。
右図に示した噴射カートリッジにより、理想的な分散状態で動物に吸入ばく露が可能になりました。

TAQUANN法とは
走査型電子顕微鏡の試料作成に用いる「臨界点乾燥」に着想を得た技術で分散性の高い乾燥検体が得られる方法です。試料をtert-ブチル(t-Bu)に懸濁して凝集体を濾過除去しろ液を液体窒素で凝固して真空下にt-Buを昇華させて除去します。分散が困難なナノマテリアルに適した手法です。
Taquahashi et al.,J.Toxicol.Sci,38(4)619-628.2013

●TAQUANN法検体による吸入ばく露試験が可能●インナーを使い捨てることでチャンバー清掃不要●多種検体の吸入ばく露試験が可能●インナーチャンバーはディスポーザブルのため検体の切り替えが容易●少量サンプルでもロスが少なく試験が可能

仕様

品目コード ---
発生方式 カートリッジ撃込方式
収容匹数 マウス25匹
チャンバー アウター・インナー2重式(インナー使い捨て) 材質:PVC
サンプリングポート 4箇所
温湿度センサー 温度:-10~60℃、湿度0~98%rh(結露がないこと)
操作盤 撃込制御、チャンバー内圧力及び換気流量表示
データロギング 温湿度及び時刻データをデータロガーにて記録
寸法 1575(W)×1780(D)×1560(H)mm
付属品 カートリッジ25本、サンプリングポンプ、OPC、加湿ボトル
価格(税別) お問い合わせください
備考 ※関連機器
・フルメタルろ紙ホルダー・・・静電気により採取が困難なサンプリングに効果的です。

・排気付ワゴン・・・作業天板の下にULPAフィルターおよびブロアを格納しています。移動用にキャスターが付いているので、ばく露後のケージ搬送といった作業に適しています。

関連情報

カタログ