技術情報

技術情報

2016年4月13日

はじめに ガラスの材質と
マークについて
ガラス器具の
種類と役割
ガラスに関する
用語
ガラス器具を安全に
使用するために

4. ガラスに関する用語

他社製品との名前の違い
当社のガラス関連製品は、機能は同じでも他社製品と名称が違う製品があります。

当社製品名 他社製品名
径違い管(径違いアダプター) アブザッツ
ブフナロート ヌッチェ
角型クランプ ムッフ(クランプホルダー)
ロート 漏斗(ろうと)
球面すり合わせ ボールジョイント
平栓(共通すり合わせ、SPC) ストッパー(中空平栓)
ケルダール キルダール
シャーレ ペトリ皿
アスピレーター(水流ポンプ) サッカー
梨形フラスコ ヘルツ型フラスコ
リップ付試験管 リム付試験管
遠心沈殿管 遠沈管、沈殿管
洗浄びん 洗気びん
バイエルびん バイアルびん
ねじ口びん メジュームびん
二口(三口・四口)フラスコ 二頭(三頭・四頭)フラスコ
吸引びん(ろ過びん) ろ過フラスコ
二重管冷却器 バリテール型冷却器
はさみ クランプ
撹拌子 スピンバー
共通すり合わせ※
※当社はJIS R3503と同じ標記です。
共通摺合わせ

 

 

専門用語

冷まし(さまし)
「徐冷」あるいは「徐冷炉」のこと。
高熱で加工されたガラスには、必ず”歪(ひずみ)”が残りますが、この歪を取り除かないと数日後に割れてしまいます。歪をとるために、徐冷炉(電気炉またはガス炉)に入れ、徐々に温度をかけ、最高560℃で約15分程度加熱し、再び徐々に温度を下げて歪をとります。

 

ガラスがハネる
ガラスに歪が残っていると、歪が原因で割れます。そのことを、「ガラスがハネた」と言います。

 

アワ(泡)
ガラスの面に気泡が入っていることを「アワ」があると言います。
これは製造工程(溶融炉から取り出すとき)に入ることがありますが、当社の品質検査(受入れ検査の合否)で、大きさや数が決められています。   

 

ツブ(粒)
気泡と同じようにガラスの面に、小さな(砂みたいな)凸が入ることがあります。
これを「ツブ」と言ったり、少し大きい場合は「ストーン」などと言います。
ガラスの溶融時に溶解しなかった原料が付いたためです。
これも社内の品質検査(受入れ検査の合否)で基準が設けてあります。

 

仕上げ
ガラスの加工では製品を作っていく順序(工程)があります。
共通すり合わせの製品で、例えば冷却器の場合は最後に”すり合わせ”工程となります。これを「仕上げ」と言ったり「仕上げ工程」などと言っています。
ただしSPC製品のジョイントは別個に製作しており、最後に完成しているSPCジョイントをつなぎます。
この時SPCジョイントに火がかかって変形しないように、(共通すり合わせ製品より)少し長めにつないであります。

 

薄物と厚物
ビーカーや試験管、丸底・三角フラスコ(すり合わせのないもの)類を、「薄物」と呼ぶことがあります。
これらのガラス容器は「熱しやすく・冷めやすい」のが良いとされ、下記2点の特徴があります。
①熱しやすい:熱の伝わり方が早い
②冷めやすい:放熱が早い
びん類やデシケーター(俗称:厚物)などに比べて肉が薄いことも、その呼称の要因となっています。
加えてジョイントがついていない冷却器なども「薄物」と呼びます。

 

SPC透明ジョイントについて
SPCとはSIBATA Precise Clear Jointの略称です。SPCジョイントは平滑性に富み、真空グリースを用いないで接続できる透明テーパージョイントです。素材はほうけい酸ガラス-1を用いて、特殊加工により製作した、肉厚で、表面の仕上がりが滑らかなジョイントです。ノングリースで使用しても、気密性に優れ、しかもセメント化が少ないのが特徴です。従来のすり合わせに比べ、グリースによる汚染の心配がなく、食品・薬品・放射線化学・高純度物質の精製分留など広範囲な実験装置の組立てにご使用いただけます。

joint-spc4

 

共通すり合わせジョイント 透明すり合わせジョイント SPC透明ジョイント
joint-kyoutu joint-toumei joint-spc
joint-kyoutu2 joint-toumei2 joint-spc2
joint-kyoutu3 joint-toumei3 joint-spc3
電子顕微鏡および表面粗さ計による表面状態(倍率:1000倍)
特徴
1.無色透明です
2.セメント化の心配が少なく、耐アルカリ性に富んでいます
3.汚れがつきにくく、洗浄が容易です
4.ノー・グリースで使用可能です
5.耐クリープ性が大きい
6.すり合わせジョイントよりも機械的に強い
7.真円度が高いのでテーパーの長さが短くてすみます

共通すり合わせについて

joint-kyoutu4
joint-kyoutu5

 

“共通すり合わせ”とは、接続部が一定の規格寸法にすってあり、実験用ガラ ス装置の組立てや、組替作業をする場合に、同一記号のすり合わせであればすべて互換性を持っているすり合わせのことをいいます。当社の共通テーパーすり合 わせは、日本工業規格(JIS)にしたがって製作しています。JISは米国規格(NBS)およびISO規格の一部と合致しており、互換性を持っています。
■テーパーと、角度5°43′ 30”の関係(JIS R 3503-1994年から抜粋)
taper_zu
■共通テーパーすり合わせについて
記号、寸法および呼び方
・共通テーパーすり合わせの記号はとします。
・寸法の表し方は、たとえば24/40の場合、24はすり合わせ部の大径を、40はすり合わせ部の長さを表します。
・呼び方はTS(ティ・エス)24の40と呼びます。なお、分子(大径)と分母(長さ)の順序を取り違えて呼ぶとトラブルの原因になるので十分注意してください。

1 2 3