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水分活性測定装置シリーズのご紹介

2023年04月25日

今まで外部委託で測定していたけれど、自社で管理したい!
大型機種を1台持っているが現場での測定などにも使いたい!
多くのサンプルを同時に測定したい!
そんなお悩みを解決する水分活性測定装置シリーズを開発いたしました。

水分量とは別物!水分活性値とは?
食品中の水分は、結合水自由水の2種類に分けられます。
結合水はタンパク質や炭水化物といった食品成分と結合している水、自由水は食品成分と結合しておらず、自由に動くことができる水です。微生物は増殖するときに自由水を利用します。つまり、自由水が多ければ多いほど微生物は増殖しやすくなるのです!

水分活性値(Aw:Water activity)
とは食品等に含まれる水分量のうち、自由水の割合を示す尺度で0~1の数字で表されます。
水分のない食品は0、純水は1となります。
水分活性値が1に近いほど微生物が増殖しやすい環境であるといえます。

 

水分活性値管理の重要性
■HACCP
HACCPとは国際的な食品衛生管理の手法のことです。
2021年6月1日より、原則すべての食品等事業者がHACCPに従った衛生管理の実施が必要となりました。
HACCPに沿った衛生管理では、工程ごとにあらかじめ危害要因を分析し、特に重要な工程を重点的に管理することで、最終製品が安全であることを確認します。
厚生労働省HPに掲載されている、食品等事業者団体が作成した多くの手引書には水分活性値管理の重要性も記載されています。

▼HACCPに沿った衛生管理についてまとめておりますのでごちらも是非ご覧ください▼

→食品衛生管理製品のご紹介

【参考資料】厚生労働省 「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000179028_00003.html

水分活性値の測定シーン
水分活性値を測定することで食中毒菌の抑制貯蔵性・食感などのコントロールをすることができます。

また水分活性値は食感にも影響を与えます。
水分量と水分活性は比例関係ではありませんが、どちらも数値が高くなるにつれてしっとりした食感になり、低くなるにつれてサクサクとした食感になります。

水分活性値が高くなるにつれて、微生物が増殖するリスクも高まりますが、正しい数値を知ることで適切な対策を行うことができます。
■食品・医薬品・化粧品産業
  • 新製品の開発時
  • 試作品の確認・評価
  • 製造工程の品質管理
  • 原料の品質確認
  • 出荷前検査 など

 

低価格・高精度
    「水分活性測定装置 AW-1型」をご紹介します!
水分活性値を測定したいけれども装置が大きくて実験室に置けない、装置が高くて用意できない・・・。
そんなお悩みを解決する、リーズナブルな価格で高精度を実現した水分活性測定装置を開発いたしました!AW-1型は軽量・小型・低価格でサンプルの測定が可能です。
■セット内容
・AW-1型本体:1台
(クイックモード・スタビリティモード搭載)
・センサー付き試料容器:1式
・試料容器:5個
・センサー保護フィルター:5枚
・USBケーブル(A-microB)

→製品の詳細はこちら

 
■使い方

①センサー付き試料容器の8割程度、
サンプルを入れます。

②電源を入れ、本体にセルを差し込みます。

③セルを差し込むと、表示が点滅し、
測定が開始します。

④表示の点滅が点灯に変わり、
測定が終了します。


■測定モード

2つの測定モードが搭載されています。
【スタビリティーモード】
測定値安定による終点判断をするモードです。
測定値の変動範囲と時間を設定して測定できます。

測定時間は5~30分程度。検体によって異なります。

【クイックモード】
6分で測定が終了する短時間測定モードです。
■特徴
標準塩を使用した1点水分活性校正が可能
測定する水分活性の領域に合わせた標準塩を使用して校正できます。分離式センサー付き試料容器を採用
校正データはセンサーに格納されるため、都度校正する必要がなくなります。日本薬局方に準拠
より応答性の良い静電容量式センサを採用し、幅広い温湿度での測定が可能です。データロギング機能搭載
PCソフトを用いてロギングデータを保存することができます。Bluetooth®通信機能搭載
スマートフォン等でも測定が確認できます。クイックモード測定時の応答時間校正が可能
測定値が安定するまで時間がかかる場合の補正を行うことができます。
■スマートフォン表示例 ■ロギングデータ表示例
複数サンプルを測定する方におすすめ!
    「多連型水分活性測定装置 AW-Multi型」
複数のサンプルを同時に測定できるため、サンプル数が多い場合も短時間で測定が可能です。
【特徴】
■複数試料を同時に測定
■恒温槽付き(3℃~65℃)
■PC接続および表示