試験装置の概要
2018年10月23日
近年OA機器を初めとして、コンピュータ関連製品などのハイテク産業は目ざましい発展を続けております。各メーカーでは、これらの品質向上と信頼性の確保のため、製品の研究開発段階からいろいろな試験が実施されております。 最近特に注目されている試験に環境試験があります。これは温湿度条件の可変や、空気汚染環境条件の設定により、ある製品が生産されて梱包、出荷、輸送、保管、設置、運用、廃棄に至るまでに遭遇すると予想される代表的な環境ストレス(温度、湿度、振動、気圧など)を考慮して、そうした条件下でその製品の計画通りの性能・機能が発揮されるか否かを評価する試験です。 空気汚染条件としては、粉じんや腐食性ガスがあげられ、これらの濃度を任意に設定し、一定時間ばく露するものです。 当社では、環境計測と、制御技術を応用し、粉じんやガス濃度を安定して供給できる、各種の環境試験装置を開発しました。この装置はコンピュータメーカーを初めとして、光ディスクや音響機器、オートメーション機器、精密機械などのメーカーで広く使用されています。
特徴
- ●JIS試験粉体をはじめ、各種のガス、粉じん試験が可能です。
- ●光散乱方式粉じん計により、チャンバー内粉じん濃度を連続記録することができます。
- ●連続粉じん発生装置と、粉じん濃度計との組合わせにより、自動濃度コントロールができます。
- ●排気処理装置を備えており、試験粉体やガスを除去して排出します。
- ●チャンバーへの供給空気は高性能フィルターで浄化され、クラス1000以下のクリーン環境試験も可能です。
- ●空気装置との組合せで、温湿度条件の試験も可能です。
- ●標準仕様以外に規格、寸法など、使用条件に合わせて特別仕様で設計、製作いたしますのでご照会ください。
用途
- ●コンピュータ及び関連機器の動作試験
- ●半導体及び実装プリント基板の動作試験
- ●精密機器の粉じん、ガスばく露動作試験
- ●光学機器のガス耐久試験
環境条件とその影響
環 境 条 件 | 設 定 範 囲 | 主 な 影 響 | 代表的な故障の例 |
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関東ローム粉体を初めとするJISの各種標準粉体 | 粉体の0.1mg/m3の低濃度から1mg/m3の高濃度までの広範囲 | 摩滅、詰まり、固着、熱的絶縁、帯電 | 摩耗の増加、電気的故障、機械的故障、過熱 |
オゾン | 0.01ppmの低濃度から10ppmの高濃度までの広範囲 | 急激な酸化、脆弱性(特にゴム)、電気的絶縁の劣化 | 電気的な故障、細かいひび割れ、機械的故障 |
NO2、SO2などの腐食性ガス | 0.01ppmの低濃度から10ppmの高濃度までの広範囲 | 化学反応、腐食、電解、表面劣化、導電率の増加、接点材料の抵抗増加 | 摩耗の増加、電気的故障、機械的故障、過熱 |
試験装置
試験装置に関する製品情報を掲載しております。以下に掲載している製品は、お客様のご希望により仕様の変更 に対応することが出来ます。是非、ご相談ください。
吸入ばく露実験装置(毒性試験)の概要 | 発生装置の概要 |
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