環境測定機器

ミニポンプ MP-Σ30NⅡ

ミニポンプMP-Σ(シグマ)シリーズは、積算流量測定機能を内蔵した小型軽量、携帯型の高性能空気吸引ポンプ(エアーポンプ、空気ポンプ)です。ベーシックタイプとして流量範囲別に0.5L/min、3L/min、5L/minまでの3種類を用意しています。吸引流量が安定していますので、作業環境、室内環境、大気環境等における有害物質サンプリング用として幅広くご使用いただけます。

●フローセンサーを搭載しており、吸引流量を直接測定し、瞬時流量・積算流量をデジタル表示します。
●定流量機能を内蔵し、粉じん採取などによる吸引圧力の増加に伴う吸引流量の低下を抑えています。
●4つのモード(マニュアル、ダウンタイマー、ボリウムタイマー、サイクルタイマー)によるタイマーサンプリングができます。
●液晶表示機はバックライト付で暗所でも流量などの表示が確認できます。
●バックアップ用フィルターの汚れ具合を視認できます。
●測定データ記録機能を搭載し、過去10回分の測定結果がミニポンプ本体とパソコンで確認できます。

仕様

品目コード 080860-034
型式 MP-Σ30NⅡ
測定モード マニュアル、ダウンタイマー、ボリウムタイマー、サイクルタイマー
通信 専用通信ソフトによるデータの読込および設定
ポンプ方式 ダブルダイヤフラム方式
流量精度 設定流量値に対し±5%以内
流量計 マスフローセンサー
材質 ポンプヘッド:ABS・POM・TPU、ダイヤフラム:EPDM、弁:EPDM、ケース:PC
流量可変範囲 0.050~0.500L/min
定流量使用範囲 0.1L/min:0~10.0kPa
0.2L/min:0~9.0kPa
0.3L/min:0~9.0kPa
0.4L/min:0~8.0kPa
0.5L/min:0~7.0kPa
時刻設定・表示 年/月/日、時:分
吸排気口 外径φ6mmとφ8mm(使用チューブ:内径φ5と7mm)
瞬時流量表示範囲 0.000~0.750L/min
質量 0.65kg(リチウムイオン二次電池含む)
時間設定 0.00~999.59(時間.分)
表示部 液晶表示器(バックライト付)
積算流量設定範囲 0.00~999.99L
積算流量表示 0.00~9999.9L
動作環境 0~40℃・10~90%RH(結露がないこと)
電源 リチウムイオン二次電池、単三乾電池(単3×8本)(オプション)、ACアダプター(オプション)
寸法 145(W)×67(D)×95(H)
付属品 バッテリーユニットLI-10N、極低流量用吸引ホルダー
価格(税別) 98,000円
備考 ※瞬時流量、積算流量は、出荷時は25℃、1気圧換算の値として表示されています。画面操作で20℃、1気圧換算値に変更することも可能です。
※リチウムイオン二次電池の充電器は付属していません。クイックチャージャーQC-10N型が別途必要です。
※動作時間は、無負荷時、25℃における参考値です。
※電池寿命は動作時の周囲温度や使用履歴によって変わります。
※サイクルタイマーモードは、最大5回までのタイマー運転を繰り返すことができます。
※サイクルタイマーの設定にはソフト付通信ケーブルMP-ΣNⅡ/ΣN用が必要です。
※製品性能維持のため、年1回の定期的なオーバーホール・校正・消耗品交換のご依頼を推奨します。
※特殊な使用条件では、流量精度を満たさない場合があります。
※乾電池を使用される場合は、別途乾電池ユニット DB-10N型が必要です。

オプション製品・スペアパーツ

ACアダプター PA-1203
フィルターエレメント VFE-3 5入
吸引口セット MP-ΣNⅡ/ΣN用
ソフトケース MP-ΣNⅡ/ΣN用
バッテリーユニット LI-10N
乾電池ユニット DB-10N
ソフト付通信ケーブル MP-ΣNⅡ/ΣN用
クイックチャージャー QC-10N
ゴムアダプター MP用
インピンジャーホルダー MP-ΣNⅡ/ΣN/Σ用
三脚 3段式

よくある質問

    • Question

      防爆対応ですか?

    • 防爆には対応しておりません。

    • Question

      水の吸引に利用可能ですか?

    • 水の吸引は行えません。
      液体の吸引は故障の原因になりますのでお止めください。

    • Question

      圧力と温度の換算をして表示していますか?

    • 圧力と温度の換算をしています。
      表示される数値は、25℃1気圧もしくは20℃1気圧(本体で選択可能)に換算されて表示されます。

    • Question

      ポンプ部の寿命はどのくらいですか?

    • 標準寿命は2,000時間です。
      ※使用状況(水気や腐食ガスの吸引などによる部品劣化)で変動はございます。

    • Question

      クイックチャージャー(QC-10N)を使用した時の1台あたりの充電時間はどのくらですか?

    • 約6時間です。

    • Question

      乾電池での運用は可能ですか?

    • オプションの乾電池ユニット(DB-10N)をお買い求め頂ければ利用可能です。
      ※利用乾電池本数は 単3乾電池×8本です。

    • Question

      定流量機能は付いていますか?

    • 付いています。
      流量調整範囲全域で定流量機能が働きます。

    • Question

      吸引口サイズはどのくらいですか?

    • 外径 φ6mm / φ8mm です。
      ノズルの太さが2段構造になっており、先端側がφ6、根本側がφ8となっております。

    • Question

      別途、購入が必要なものはありますでしょうか?

    • クイックチャージャー(QC-10N)が付属されておりませんので、必要であれば別途お買い上げください。
      ※クイックチャージャー付セットもございます。

    • Question

      Σ30N/Σ30NⅡ付属の低流量用吸引口は販売してますか?

    • 販売は行っておりません。
      修理対応となります。
      個体毎に流量較正を行っているためです。

    • Question

      どのような電源が使えますか?

    • リチウムイオン二次電池、乾電池、AC100Vの電源に対応していますが、以下のようにMP-ΣN/ΣNⅡ本体と3種類の電源部品の組合わせが可能です。

      MP-ΣN/ΣNⅡ型本体にはリチウムイオン二次電池だけが標準付属されています。
      (クイックチャージャー(充電器)は付属されていません。)

       

      I.標準付属のリチウムイオン二次電池をそのまま使用して運転①

      mp-sigma_n plus qc-10n arrow qc-10n_set
      QC-10N型1台でMP-ΣN/ΣNⅡ本体1台を充電します。QC-10N 付セットをセット販売しています。QC-10N型と本体、1対1での充電運用の場合は、QC-10N付セット(080860-0345/-3045/-5045/-1045)をお選びください。QC-10N型はACアダプターとしても使用できます。充電しながらの運転も可能です。
      MP-ΣN/ΣNⅡ本体
      Σ30N/300N/500N/100HN
      Σ30NⅡ/300NⅡ
      /500NⅡ/100HNⅡ
      クイックチャージャー
      QC-10N型
      080860-110

       


      II.単3乾電池8本で運転

      mp-sigma_n plus db-10n arrow unit_change
      MP-ΣN/ΣNⅡ本体とは別に乾電池ユニットを購入ください。
      MP-ΣN/ΣNⅡ本体に付属のバッテリーユニットと差し替えてお使いください。
      MP-ΣN/ΣNⅡ本体
      Σ30N/300N/500N/100HN
      Σ30NⅡ/300NⅡ
      /500NⅡ/100HNⅡ
      乾電池ユニット
      DB-10N型
      080860-011

       

      III.AC100Vで運転

      mp-sigma_n plus pa-1203 arrow MP-ΣN /ΣNⅡ本体とは別にACアダプターを購入ください。

      AC100V運転の場合は、MP-ΣN/NⅡ本体左面のバッテリーユニットを外した状態でも運転ができます。ACアダプターではバッテリーユニットの充電はできませんのでご注意ください。AC100V での運転は、ACアダプターでもクイックチャジャーQC-10N型でもできますが、ACアダプターの方が配線がすっきりとまとまります。

      MP-ΣN/ΣNⅡ本体
      Σ30N/300N/500N/100HN
      Σ30NⅡ/300NⅡ
      /500NⅡ/100HNⅡ
      AC アダプター
      PA-1203型
      080000-1203
    • Question

      この校正を行う事で注意する点がありますか?

    • 製品出荷状態では、仕様の流量範囲内どの流量でも精度範囲内に入るように調整されています。
      校正作業を行うと、ある流量に対して誤差が小さくなるようになりますが、反面他の流量では誤差が大きくなってしまう事があります。校正モードをで校正する場合は、校正流量以外の流量では使わないように気を付けてください。
      なお、それぞれ工場出荷状態に戻すことにより、元の各流量で精度が合う状態に戻すことが可能です。