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デジタル粉じん計について FAQ

デジタル粉じん計の簡易取扱説明書はこちら

  • Question

    光散乱方式とは?

  • 粉じん計と呼ばれる測定器の原理は「光散乱方式」「光吸収方式」「圧電天秤方式」など数種類の原理があります。
    このうちの「光散乱方式」の粉じん計は、高感度で扱い方も簡便で比較的小型軽量にまとめ上げることができることから、粉じん計としては多用途で 最も使用されている測定器です。
    空気中に浮遊している粉じんに光を当てると光が四方八方に散乱します。粉じんに当って光が散乱する光景は、日常生活の中でも垣間見ることができます。「早朝、カーテンの隙間から差し込まれるキラキラ光る朝日のスジ」「映画館内の映画投影機の光の道筋」「たばこの煙がまとわり付いてくっきりと浮かび上がるカウンターバーのスポットライト」などなど。これらのキラキラ光る光の道筋は全て光散乱という現象があってこそ人の目で認識できます。たばこの煙がなくなると光の筋が見えにくくなるという記憶はないでしょうか。これは光の量が減ったのではなく、たばこの煙が無くなって光の散乱量が減っために光の筋が見えにくくなったのです。(実はこの現象が光散乱方式の粉じん計の根源のようなものです。)
    この散乱光は、同一粒子系であれば再現性が良く、なおかつその粉じん濃度が倍になれば散乱光量も倍になり、さらにその反応はたいへん敏感だという特徴を持っています。この粉じん濃度と散乱光量が直線的に敏感に比例することを利用して、空気中に浮遊している粉じんの質量濃度を散乱光の強弱として測定しているのが「光散乱式」の粉じん計です。そしてこのような原理を用いていることを「光散乱方式」と表現しています。

  • Question

    粉じん計のK値(質量濃度変換係数)とは?

  • K値は、「光散乱方式」の粉じん計で求められた測定値(単位:cpm)を質量濃度(単位:mg/m3)に変換する際に使う係数です。 作業環境、室内環境等の粉じん濃度は一般的にはmg/m3という質量濃度で評価されますが、「光散乱方式」の粉じん計は、直接粉じんの質量を量っている訳ではなく、それと比例している散乱光の強弱を測ってcpmという単位で表現しています。そのため「光散乱方式」の粉じん計は相対濃度計とも呼ばれています。 ある粉じん質の散乱光量(cpm値)と、それが何mg/m3の粉じん濃度に相当するかは、同一粒子系であれば直線的に比例することが分かっていますので、測定現場で比例直線の傾きを求めれば粉じん計によって求められた測定結果をmg/m3(粉じん濃度)に置き換えることができます。この傾きがK値(質量濃度変換係数)になります。

  • Question

    「光散乱方式」の粉じん計のメリットは?

  • 「光散乱方式」の最大のメリットは、粉じん濃度,粉じんの濃度変化に極めて敏感に高感度追従反応するところで、だいたい1μg/m3レベルの微量粉じん濃度レベルからリアルタイムに反応します。 作業環境測定や室内環境における浮遊粉じん濃度は、粗大粒子を除去する分粒装置を併用したろ過捕集方法で求め、最終的にはmg/m3という単位でそれを評価することを基本としています。ろ過捕集方法は、ろ紙でろ過した空気中の粉じんの質量を電子天秤で直接秤量するという標準方法になりますが、この方法は「秤量できる適切な量の粉じんを捕集できるまで装置を運転させなければならず、その時間が長く作業効率が悪いこと」「ろ紙を秤量して計算をしないと粉じん濃度が出ないので、その場では濃度がわからないこと」「装置が比較的大きく重く、AC100V電源である場合が多いこと」などがあって、なかなか効率の良い測定ができません。 「光散乱方式」の粉じん計の高感度性能は、時間がかかるという標準方法の足りない側面を補うのに、たいへん都合が良く、さらに小型軽量にできるためにその点でも測定作業の効率化を飛躍的に改善することができます。(「光散乱方式」の粉じん計の測定値を質量濃度に変換する際に必要になるK値を現場で求めるためには、ろ過捕集方法の装置の併用が必要です。)

  • Question

    「光散乱方式」の粉じん計を使う場合は、現場で必ずK値(質量濃度換算係数)測定が必要か。

  • 必ずK値の測定が必要になるという訳ではありません。 業界内の現場の粒子系が概ね同一であろうと推測されている一部の業界では、使用条件に制約を持たせながらK値の公示をしています。公示されているK値を利用できる測定であればK値測定をすることなくそのK値を使うことができます。 また粉じん測定では、cpm単位の相対濃度での評価で充分な場合や、質量濃度で表現はするが絶対値としての精度はあまり求めないという場合が多くありますので、そのような場合もK値測定を省略する傾向があります。

  • Question

    オイルミストの測定はできますか?

  • 油による測定器内汚染、オイルミストに対する感受性の特異性、正確な質量濃度を導くことは難しいことなどの問題点がありますので、前向きなお話はなかなか出来ませんが、ある程度の制約の中で利用可能ではあります。この件につきましては別途お問合せ下さい。

  • Question

    測定結果が非常に高い。
    (対象機種:LD-5R型、LD-3K2型、LD-3B型、LD-3S型、LD-3C型、LD-5D型、LD-5型)

  • SPAN CHECK(スパンチェック)の状態になっていないかどうかご確認ください。
    SPAN CHECK状態ですと、周囲の粉じん濃度が低くてもそれに関わらず数百cpmのカウントを打ちます 。
    測定時は側面の黒いつまみを引出し、回転させてMEASURE(メジャー)の位置に(BG測定の場合も黒いつまみはMEASUREの位置)合わせてください。
    MEASUREの測定状態にも関わらず高い値が出るということは、周囲の環境がそのような状況か、もしくは非常に感受性の高いエアロゾルを測定しているかのどちらかになります 。

  • Question

    デジタル粉じん計とパーティクルカウンターの違いは何ですか

  • 主に粉じん濃度の測定範囲とその単位が異なります。
    デジタル粉じん計とパーティクルカウンターの測定範囲は殆ど重なりません。一般室内や屋外大気を基準として、それ以上の濃度の現場(作業環境、ビル環境、学校など)ではデジタル粉じん計を使い、それより綺麗な現場(クリーンルームなど)ではパーティクルカウンターを使うというのが一般的です。
    また測定結果は、デジタル粉じん計では最終的にはmg/m3 という質量濃度の単位となる一方で、パーティクルカウンターでは個/cfというような個数濃度の単位で出てきます。
    パーティクルカウンターでは浮遊粒子1つづつを敏感に測定していますので「単位体積あたりに粒子が何個ある」という結果を出せると共にその1つ1つの粒子の直径も選別できるという特徴があります。ただ、粒子を1つ1つ測定するというデリケートな測定のために、粉じん濃度が高くなりますと多量の粒子が検出器内で共存することになって1つ1つの粒子を区別できなくなり、一般室内や屋外大気の粉じん濃度レベルで測定上限域をむかえることになります。
    デジタル粉じん計は浮遊粉じんを1つづつ測ることはぜず、検出部に流入する浮遊粉じん全体をまとめて測定しており、パーティクルカウンターでは測定できない高濃度(一般室内や屋外大気レベルもしくはそれ以上)エリアが測定領域になっています 。

  • Question

    併行測定を行う場合、粉じん計以外に何が必要になりますか

  • エアサンプラー、電子天秤、電子天秤用防振台、ろ紙保管用デシケーター、エアサンプラー運用に必要な部品、天秤秤量に必要な道具と環境などが必要になります。
    エアサンプラーは吸引流量調節範囲の違いにより大別してローボリウムエアサンプラーとハイボリウムエアサンプラーの2つに分けられます。また粉じん捕集の際は捕集する粉じんの粒子径が決まっている場合が多いですので、各々のサンプラーは捕集粉じんの粒子径でも区別されます。エアサンプラーの機種選定の際は「ローボリウムかハイボリウムかの選択」と共に「捕集粒子径による選択」が必要になります。
    電子天秤秤量ではμgオーダーの秤量をしますので、安定した温度や湿度、振動が無い静かな環境を必要とします。基本的には実験室のような環境が必要になるとお考えください。

  • Question

    「ずい道等の建設工事」における粉じん計K値(質量濃度変換係数)はいくつですか

  • sagyouin

    ずい道等建設工事における粉じん対策に関するガイドラインの別紙、「換気の実施等の効果を確認するための空気中の粉じん濃度、風速等の測定方法」で示されている粉じん計K値は以下の通りです。

    ずい道等の建設工事におけるK値一覧

    測定機器 質量濃度変換係数
    (mg/m3/cpm)
    LD-2 2
    P-5L、P-5L2、P-5L3 0.04
    LD-1L、LD-5D 0.02
    P-5H、P-5H2、P-5H3 0.004
    LD-1H、LD-1H2、LD-3K、
    LD-3K2、LD-5、LD-5R
    0.002

    ※上記製品は日本作業環境測定協会の型式認定製品です。(2011年10月現在)