学校環境

学校の環境管理は学校環境衛生基準に則って実施されていて、その内容は「教室等の環境」「飲料水等の水質及び施設・設備」「学校の清潔、ネズミ、衛生害虫等及び教室等の備品の管理」「水泳プール」「日常における環境衛生」「雑則」の6項目に分かれています。ここでは「教室等の環境」で使用する測定器をご紹介いたします。

換気及び保温等

温度・相対湿度

温度と湿度を0.1単位まで表示でき、熱中症予防の目安や暑熱環境による熱ストレスの評価として使用される暑さ指数(WBGT)も測定できる測定器です。

水銀レスのアルコールアスマン通風乾湿計です。このボディと同じ水銀温度計タイプのアスマン通風乾湿計であれば、温度計の交換だけで水銀レスのアルコールタイプに変更できます。

浮遊粉じん

学校環境測定で多く使用されている粉じん計です。(公財)日本建築衛生管理教育センターの較正も受けることができます。
LD-3S型:安価タイプ/LD-5R型:高機能タイプ

気流

学校環境はもとより室内環境で多く使われている風速計です。JIS T 8202-1997準拠品で受動喫煙防止対策でも広く使われています。
ISA-700型:風速のみ 
ISA-101型:ワイヤレス・温度測定可
ISA-111:ワイヤレス・温湿度測定可

 

二酸化窒素

学校環境衛生基準ではザルツマン法が測定の標準法になっていつつ、同等以上の方法の例として「トリエタノールアミン(TEA)を含浸させたサンプラーで捕集し、ナフチルエチレンジアミン法で分析する簡易法」も記述されています。

揮発性有機化合物

「ホルムアルデヒド」と「5種類のVOC(トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、エチルベンゼン、スチレン)」の合計6種類の物質が対象になっていて、アクティブ法とパッシブ法が認められています。またホルムアルデヒドに関しては同等以上の方法の例として「4-アミノ-3-ヒドラジノ-5-メルカプト-1,2,4-トリアゾール法(AHMT法)」も記述されています。

ホルムアルデヒド

5種類のVOC

採光及び照明

照度

JIS C 1609 一般形A級の精度を持ち、学校環境測定で多く使用されているスタンダードな照度計です。

騒音

騒音レベル

等価騒音レベルの測定が可能な騒音計です。

その他

総合測定器

室内空気環境因子の基本の6項目(温度・湿度・CO・CO2・浮遊粉塵・気流)を測定する総合測定器です。オプションで照度、騒音等も同時に測定ができます。

PM2.5デジタル粉じん計LD-5R

PM2.5は本来環境省管轄ですが、学校自体が包み込まれるように暴露されるので、他人事ではありません。小型で機動性があり短時間で測定できるPM2.5粉じん計LD-5Rと環境省のデータの併用で、PM2.5対策に応用力を持たせることができます。

●PM2.5デジタル粉じん計LD-5R

プラント実習用

工学系の学校向け流動実験装置です。化学工学に必要な流体の圧⼒損失を測定し、摩擦係数・相当⻑さとRe 数の関係を調べ、エネルギー収支を理解できる装置となります。

工学系の学校向け伝熱実験装置です。熱伝達測定装置では、単一水平銅円管内に水を通し、その管外を伝熱加熱して境膜伝熱係数の測定が行えます。又、管内流体の流速などを変化させ境膜伝熱係数の影響を見ることができます。

●プラント実習用伝熱実験装置 HT-01

 

工業高校のプラント実習において、混合溶液のある成分の分離を目的に実施される蒸留操作を学ぶための蒸留装置です。プラント実習用連続精留装置、オスマー平衡蒸留装置、組成分析用ガスクロマトグラフ分析装置などを組み合わせ、化学工学における重要な蒸留操作の習得が可能になります。

オスマー平衡蒸留装置は、サンプル液と平衡関係にある蒸気の組成を知るための気液平衡蒸留装置です。与えられたカラムの理論段数を求めるため、また特別な目的に適したカラムを設計するための基礎データを作成するために欠かせない装置です。また、混合液体(二相に分離する試料は対象外)から揮発性物質を除くための、蒸留装置の設計資料作りに必要な装置でもあります。